正しい排泄ケアのアセスメントの進め方。
ちくわです。
僕が今の施設で働き始めて一番おどろいたことは、”アセスメントを行なっていない”
というところでした。
尿モレが起きたり排便コントロールを行なうときにも
とりあえずパッドの大きさを大きくしよう。
下剤を抜いてみよう、増やしてみよう。
と、まず行動に移して結果を見る という方法を行なっていました。
排泄ケアの特徴として、即時の対応が求められるため
アセスメントがおろそかになることも多いと思います。
そもそも排泄ケアのアセスメントってどうすればいいの?
という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今日は排泄ケアのアセスメント方法について考えていきたいと思います。
・排泄ケアのアセスメント
アセスメントの進め方を簡単に説明すると次の通りです。
① 情報収集。
② 収集した情報を整理する。
③ 情報を総合的に分析
⇒ケアプランに分析結果を反映させる。
④ できないことだけでなく残存能力の強みにも注目。
何かトラブルが起きたからといって、すぐに解決しようとしてもなかなか解決できないものです。
そこでまず最初に必要なことは情報収集です。
誰が問題だと感じているのか、
何が問題なのかです。
実際の場面では介護者が思っている問題も本人が感じている問題も一括りにされてしまうことが多く、
それもほとんどが、介護者の思っている問題を優先してしまうことが多いと思います。
誰の問題なのかを明確にしてケアをすすめていかなければ、
結果、問題の解決に至らないことも多く、
介護者の都合の良いケアになってしまうことが多いです。
誰の問題なのかを明確に出来たら、次は何が原因か探っていきましょう。
問題の原因を探る方法はいくつかあり、
観察
(使っている用具、用品・排尿状態・排便状態・皮膚の状態・食事の摂取状況・環境 ・ADLなど)
記録
(情報シート等・排尿、排便記録・睡眠の記録・行動の記録・サマリー・日常の個人記録)
問診などがあります。
何が知りたいかによって観察するポイントも、記録する内容も変わってきます。
こうして得た情報を整理し、分析してケアを行なっていきます。
そしてまた、そのケアが正しかったのか評価を行い、
問題があれば、再度一からアセスメントをし直し、
問題がなければ継続といった感じでアセスメントは行なっていきます。
今日はアセスメントについて簡単に話してみましたが、
いかがだったでしょうか。
なにかお役に立てれば嬉しいです。